熊本の農畜産物

アスパラガス夏芽最盛期 前年上回る量に JA阿蘇

2022.08.30
出荷が好調な夏芽の選果をする作業員

 JA阿蘇一の宮選果場で8月中旬、アスパラガスの出荷ピークを迎えた。日量約4トンを県内外へ送り出す。現在の出荷量は2021年と同程度で、病害虫被害の発生も少ない。

 2022年産の春芽は例年にない低温で数量が伸び悩んだが、夏芽は昨年を上回る量で推移。梅雨明けとともに品質が低下した時期もあったが、栽培管理など生産者の努力が実り、早い段階で品質を回復した。

 産地の情報を市場担当者へつなぎ、出荷市場ごとに得意とする販売形態の確認することで、より安定した販売に取り組んできた。JAの指導販売担当の橋本健太郎さんは「シーズン終わりまで高品質のアスパラガス出荷を心掛け、次年度を見据えた販売提案もしていきたい」と話す。

 2023年は生産者の手取り向上を狙った販売展開をしていく方針。生産者には、2023年度の春芽を視野に入れた栽培管理を徹底するよう、定期的な病害虫防除を呼び掛ける。

 今後は、新型コロナウイルス禍の影響で管理講習会を開けないため、生産者に対して文書やLINEで定期的に情報を発信していく。