熊本の農畜産物

アスパラ作り 探求二人三脚 JA菊池

2022.07.31
収穫と出荷作業に励む福田さん夫妻

 JA菊池管内で、グリーンアスパラガスが出荷最盛期を迎える。新型選別機がフル稼働で日量1300キロを選別し、熊本県内や名古屋方面に出荷する。JAアスパラガス部会員は53戸が約10ヘクタールで栽培する。

 アスパラガス栽培5年目の福田皓介さん(34)は、新規栽培者や若手生産者の栽培技術向上のために開いている「明日、パラダイス塾」の2期生。妻の美晴さん(27)と25アールで栽培。朝は5時半から収穫を始め、収獲を終えたら素早く集荷場に運ぶ。

 3月中旬から春芽の出荷が始まり、6月中旬から夏芽を日量60キロ出荷。7月に入りピークを迎えた。

 皓介さんは「より良い品質を求め夫婦でまだまだ研究中。収穫時はもちろんうれしいが、収獲までの栽培管理の研究がおもしろい」と、美晴さんと顔を見合わせ笑顔を見せた。

 JA北営農センターの西本博文係長は「温暖化の影響で、生産現場の管理作業は大変だが、若手生産者や新規就農者の生産者も増え、出荷量も伸ばしている。部会員が刺激し合い品質も向上している」と話す。

 新規栽培者や若手生産者の栽培技術向上のため開いている「明日、パラダイス塾」も今年度6期生を迎えている。