熊本の農畜産物

イチジク出荷順調 9月まで62トン目指す JA熊本うき

2022.06.16
目ならし会で着色などを確認する部会員

 県内一のイチジク産地であるJA熊本うき管内で、加温栽培のイチジク出荷が順調にスタートしている。連日約500パック(1パック250グラム)がJA柑橘(かんきつ)選果場に持ち込まれ、県内を中心に九州、中国、東北地方に出荷。6月下旬から無加温栽培の出荷が加わり、7月中旬に最盛期を迎える。9月まで総出荷量62トン、販売金額9300万円を目指す。

 本格出荷に先駆け、5月中旬には加温栽培出荷者向けに目ならし会を同選果場で開いた。参加者は出荷基準や摘果時期について確認。その他、JA担当者と生産者でグループLINEを活用して、販売市況や注意点などタイムリーに情報を共有し、意識統一と安定出荷に努めることも確認した。イチジクの加温栽培は珍しく、今年は4月下旬に初出荷を迎えた。ここまで天候に恵まれ順調に生育。高品質に仕上がっている。

 管内では宇城市三角町を中心に、宇城いちじく部会の部会員23人が、約3.1ヘクタールで栽培している。

 同部会ではシートマルチの活用による着色向上対策や、病害虫防除の徹底、土壌管理などの生産対策に取り組み、着果・品質向上につなげている。