熊本の農畜産物

春バレイショ出番 「愛ポテトきたしんち」初出荷 JAやつしろ北新地馬鈴薯部会

2022.05.30
掘り起こしたバレイショの泥を払いコンテナに詰める古閑原部会長

 熊本県内最大のバレイショの栽培面積を誇る八代市鏡町北新地では5月上旬、ブランドバレイショ「愛ポテトきたしんち」の出荷が始まった。出荷初日は9戸の生産者から持ち込まれたバレイショを選果。2400ケース(10キロ箱)が関東や関西の市場に出荷された。

 JAやつしろ北新地馬鈴薯部会では2022年度産のバレイショを41戸、77.4ヘクタールで作付け。総出荷量約2011トンが計画され、関東や関西、九州の市場を中心に6月中旬まで出荷される。

 同部会の古閑原俊行部会長は「植え付け期の寒さで、昨年より約1週間遅い出荷となった。特に大きな被害もなく、実も充実しており、品質は良好。今年もおいしいバレイショが出来たので多くの人に食べてもらいたい」と話した。

 北部総合営農センターの岩本孔明さんは「天候にも恵まれ、畝立て、定植、ビニール被覆も順調に行われた。目立った病害の発生もほぼ無く、品質は良好。梅雨入り時期が心配されるが、適期収穫を呼びかけ、大玉で食味の良い北新地バレイショを消費者に届けたい」と話した。