熊本の農畜産物

「菊池水田ごぼう」出荷始まる JA菊池ゴボウ部会

2022.04.15
「菊池水田ごぼう」の春ゴボウ出荷本番前の査定会で出荷規格を確認する村上部会長(右から2人目)

 春を呼ぶゴボウとして人気の高いJA菊池ゴボウ部会の「菊池水田ごぼう」春ゴボウの出荷が始まった。品質良好、最高の出来で地理的表示(GI)マークと清流の写真が入った新パッケージで、さわやかなゴボウの香りとともに春を届ける。

 菊池水田ごぼうは、特Aの米が生産される水田を利用して栽培されることで風味が良く、柔らかいことが特徴。出荷は6月下旬まで続き、4月中旬~5月中旬のピーク時には、日量30トンを関東、中京、九州方面へ出荷予定。シーズン中、約1000トンの出荷が見込まれる。生産者は75戸で、栽培面積は76ヘクタール。

 菊池水田ゴボウは2018年に農相が認定するGI保護制度に登録されたことでブランド力も高まった。生産者の意欲も高まり、若手生産者でつくる栽培技術研究会は周年出荷体制確立に向け研究を進めている。出荷本番前の3月下旬には出荷査定会を開き、出荷基準の確認をした。

 同部会の村上公治部会長は「寒暖の差でよいゴボウとなる春ゴボウ。冬の寒さで蓄えられたうま味が春の暖かさで一気に生育するゴボウに詰まる。部会員の意識を統一し、これからも一層の品質向上と収量アップに励んでいきたい」と話した。

 JAの山口博司指導員は「初出荷は平年並み。生育は順調で品質最高。新聞やメディアなどで、しっかり魅力をPRしていきたい」と話した