熊本の農畜産物

秋冬ダイコン最盛 雨の影響乗り越え 熊本・JA阿蘇

2021.11.29
ダイコンを選別する宮崎さん

 九州有数のダイコン産地、JA阿蘇小国郷管内で、秋冬ダイコンの出荷が最盛期を迎えた。連日30トンを集荷し主に福岡、長崎、熊本方面へ出荷している。

 2021年度産は8月の長雨で作付けの遅れなどの心配もあったが、その後は天候が回復。8割近くが秀品でL、2L級を中心に順調に出荷している。

 JA阿蘇小国郷大根部会の宮崎徳雄さんは「今年は8月の長雨の後、極端に雨が少なく、栽培する環境は過酷だった。水やりなどをしっかり行うことで、なんとか作ったという印象だ」と話す。

 宮崎さんは工夫し、葉面散布で葉を大きく丈夫につくる。「今の時期のダイコンはとても味が良く寒暖差の影響で糖度が8と甘味が増している。サラダでもおいしく食べられるので、多くの人に食べてほしい」と話した。

 同部会の主な品種は「秋の翼」で、12月下旬まで出荷する。