熊本の農畜産物

梨「幸水」 まずはトンネル栽培 仕上がり高品質 熊本・JA鹿本

2021.08.03
出荷期を迎えた梨の選果作業

 JA鹿本では7月中旬から、梨の出荷が始まった。初日はJA熊本経済連の第一園芸集送センター鹿央選果場で350キロを選果。中部や近畿地方へ出荷した。2021年産は九州、関西地方向けも含めて総出荷量50トンを目指す。

 JAで最も早く出荷が始まるのは「トンネル幸水」と呼ばれる、2月下旬から5月上旬までビニールで屋根を作って栽培する梨。露地栽培よりも7~10日程度早く出荷できる。

 JA営農指導課の村上奨さんは「2、3月にかけて気温が高く、梅雨時期の雨量も少なかったため順調に生育し、昨年より早い出荷を迎えた。生産者の栽培管理で例年以上に糖度が高く、高品質な梨に仕上がっている」と笑顔で話す。

 JAナシ部会は現在、14人で約6ヘクタールの栽培に取り組んでいる。7月下旬から「幸水」「秋麗」「豊水」などと品種を変え、8月中旬をピークに11月下旬まで出荷が続く。