熊本の農畜産物

キュウリ出荷開始 天敵を活用

2021.05.26
キュウリを収穫する穴井ふさこさん

 JA阿蘇小国郷営農センター管内で、5月上旬からキュウリの出荷が始まった。農薬散布などをできるだけ少なくし、コスト軽減に努めている。これからの時期はダニ類やアザミウマ類が発生しやすいため、生物農薬(天敵)を活用する。

 現在出荷しているキュウリは4月上旬に定植したハウス物。小国郷地区は寒暖差が激しく、ハウスを二、三重で覆い、保温する。

 JA小国郷きゅうり部会員の穴井康雄さんは「今年は寒暖の差が激しく、おいしいキュウリができた。安全・安心なキュウリを多くの人に食べてもらいたい」と話した。

 JA販売担当の穴井敬大さんは「小国郷は県内有数のキュウリ産地。自信を持って販売したい」と意気込む。

 部会は生産者53戸、作付面積13ヘクタールで、主な品種は「679」「瑞帆」「兼備2号」。販売数量13万ケース(1ケース5キロ)、販売金額2億3000万円を計画する。