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塩トマト 不知火夢ロマン本番 水分抑え甘く

2021.04.28
「不知火夢ロマン」黒箱を手にする田川さん

 JA熊本うき管内で、JAオリジナルブランドのくまもと塩トマト「不知火(しらぬい)夢ロマン」の出荷が本格化している。現在の生育は順調で、糖度は高い。色づきなど高品質に仕上がっている。4月下旬以降に春の出荷ピークを迎える。関東を中心に6月下旬まで総出荷量約72トンを計画する。

 「不知火夢ロマン」は、不知火海に面したごく一部の地区でしか生産できない塩トマト。JA管内では生産者6人が1・8ヘクタールで作付けし、うっすらと塩分が吹き出す土壌で極限まで水分を抑制して栽培する。一般のトマトよりも実は小ぶりで、硬く引き締まり、ミネラル分が多く糖度が高い。毎年土壌条件が変化するため、生産者は工夫を重ね栽培する。

 JA不知火パッケージセンターでは連日、日量約600~700ケース(1ケース1キロ化粧箱)を出荷。糖度センサーの測定で8以上であれば特別に赤箱、10以上になると黒箱に入れる。通常のトマトと区別して出荷をしている。

 宇城市不知火町で、塩トマトを50アールの畑で栽培する田川陽介さんは「今年は天候に恵まれおいしく仕上がった。ぜひ手に取ってほしい」と話し、収穫作業に精を出す。