
JA熊本経済連は12月上旬、本格的な出荷シーズンを迎えた県産イチゴを木村敬知事に贈り、2025年産の生産・出荷状況を報告した。
25年産は、8月の豪雨による苗や圃場(ほじょう)への浸水被害、高温の影響などを受け、出荷がやや出遅れている。ただ今後は本格出荷が見込まれる。年内ピークは12月下旬からの見通し。関東や関西などの消費地を中心に出荷する。
丁道夫会長は「昼夜の寒暖差があり食味は良く高評価を得ている。豪雨災害を乗り越えたイチゴを食べてほしい」と話す。木村知事は「熊本が誇るイチゴ。全国の消費者に届くようにくまモンとPRしていく」と述べた。
本年産の作付面積は156ヘクタールで、出荷量は約6300トンを見込む。品種構成は「ゆうべに」62%、「恋みのり」26%。県育成品種「ゆうべに」は本年産で10周年を迎える。県と記念ロゴマークを制作。今後もさまざまな企業との取り組みを展開して、県産イチゴのPRを強化する考えだ。

