
JAバンク熊本は7日、増加する特殊詐欺などの被害防止を目的に熊本県警察と連携協定を交わした。JAバンク熊本を構成する13JAは同日付けで、口座の不正利用などの防止に向けた具体的な取り組みを定めた覚書を県警と結んだ。
JAが特殊詐欺などの被害に遭っている可能性が高い顧客口座を発見した場合、県警に顧客情報を提供する。警察は被害確認や被害拡大防止のための指導、検挙活動を行う。
県内の特殊詐欺などの被害は、2025年1月から7月末時点で201件、被害額は11億9100万円に上る。昨年の218件を上回るペースで被害が広がっている。
県JAバンク運営協議会宮本隆幸会長(JA熊本中央会会長)は「今回の協定を機に、利用者の財産保護と安全・安心の確保に向け、取り組みを一層強化したい」と述べた。