
県内JAとJA熊本経済連は5月中旬、2025年度農作業安全講習会(大型特殊免許・農耕用)を合志市の熊本県立農業大学校で開いた。
来年2月まで全4回を予定する。1回目の今回は24人が受講。全4日間で、初日は農作業安全に関する座学(事故の原因などの説明)やトラクターの外周走行、2、3日目は実際に本コースを走行する。最終日に免許センター試験官による本試験に臨む。
19年、トラクターの「作業機付き公道走行」は農作業の効率化を目的とした国の規制緩和で可能となっている。だが、全幅1.7メートルを超える場合、大型特殊免許が必要だ。生産者からの強い要望を受け、JAグループとしても県の協力を得て20年から毎年、この講習会を県内JA・経済連主催で開く。
受講者は「普段乗る機種と違うし、コースも覚えなくてはならないので難しい」と話す。コース走行練習では、県内JAの農機専職や経済連の担当者が受講者に安全確認の徹底を促し、本試験に向けたアドバイスを送った。