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JA熊本中央会・各連合会通常総会を開催 JA熊本中央会

2023.07.01
挨拶をする中央会の宮本会長

 JA熊本中央会・各連合会は6月30日、通常総会を熊本市で開き、2022年度事業報告・収支決算など全議案を承認した。役員改選では、JA熊本中央会会長に宮本隆幸氏(69歳=JA熊本市)を再任した。全共連熊本県本部運営委員会会長、JA熊本厚生連会長、熊本県JAバンク運営協議会議長を引き続き兼任する。また、JA熊本経済連会長に丁道夫氏(67歳=JAあしきた)を再任した。

 中央会は、第27回JA熊本県大会決議事項の実践初年度として①県域JAの実現に向けた取り組みの実践②農業者の所得増大等に向けたJA自己改革に対する総合的な支援の実践③持続可能なJAの組織・経営基盤確立に向けた総合的な支援の実践④農業・地域の課題解決に向けた農政活動の推進――に重点的に取り組んだ。

 経済連は、①生産基盤の拡大と県産農畜産物の販売力発揮②生産・流通コストの低減と事業競争力の強化③経済連グループ経営基盤の強化④県域JAへの取り組みを重点項目に取り組んだ。取扱高は、販売事業で野菜・果実類の高単価や肉牛の出荷頭数増、購買事業で飼料や肥料が単価高となったが施設で大型物件が受注減となり、事業総取扱高は1731億円(前年比98.4%)、経常利益は7億8千万円(同85.9%)、当期剰余金は6億7千万円(同92.1%)、出資配当は1%の4千万円、事業分量配当は2億5千万円となった。

 厚生連は、健康管理事業の推進強化や施設健診の機能強化、巡回健診の環境整備などに取り組んだ。巡回健診は前年より0.7%増、施設健診は同2.6%増といずれも前年実績を上回った。

 宮本会長は「持続可能な農業の確立と、それを支える本県JAグループの在り方について引き続き取り組んでいきたい」と述べた。

 丁会長は農業を取り巻く環境について「生産基盤に深刻な影響を与えかねない状況」と懸念を示し、コスト低減に継続して取り組むことを示した。