ＪＡ熊本中央会は１７日、合志市のＪＡ熊本教育センターで２０２３年度のＪＡ戦略型中核人材育成研修「未来塾」を開講した。農業・ＪＡを取り巻く環境変化へ柔軟に対応し、ＪＡ自己改革を進めるため、その運営を担う中核人材を育成する。県内ＪＡ・連合会から推薦された１３人が参加した。

　山本浩二常務は、日本の農業について、農家組合員の減少や農業生産資材価格の高騰など、依然として厳しい状況にあるとし、研修生に対して「役職員一人一人が、ＪＡの将来について考え、行動しなければならない重要な時期に来ている。ぜひその先頭に立って、取り組むことを期待する」と激励した。

　研修生を代表しＪＡたまなの松原愛さんが「組合員の負託に応えられるＪＡづくりのためしっかり学びたい」と宣誓した。

　今後、全１０回の研修で討議、意見交換や演習を通し、マーケティングや組織マネジメントなどを学ぶ。来年１月には修了レポート発表会を予定している。

　未来塾は環境変化に対応できる人材育成を目指し、０４年度に開始。１９年間で２７３人の修了生を輩出している。