熊本の農畜産物

極早生ミカン「肥のあかり」出番 JA熊本果実連

2022.09.26
東京・大田市場で行った「肥のあかり」の販売

 熊本県産の極早生ミカン「肥のあかり」の、全国の取引市場への販売が9月中旬に始まった。2022年産の販売は21年産と比較して果実内容、外観ともに良好で、2日ほど遅い販売開始となった。東京青果では2070ケース(1ケース5キロ)を販売し、単価は前年を約5%上回る好調なスタートとなった。

 販売開始と同じ日、JA熊本果実連熊本工場はジュースなどの加工品用の原料受入も開始。熊本工場敷地内で原料荷受式を行い、安全操業を祈願した。

 22年産ミカンは裏年に当たることから、果実連は青果販売量2万9000トン、加工原料5000トンの合計3万4000トン(前年比85%)を計画する。

 出荷量が前年を下回る中、生産者は生産販売資材コスト上昇に直面している。果実連は、独自の果樹生産資材等高騰対策支援を実施する。さらに、売場確保のため、県内外百貨店や量販店の店頭などでの消費宣伝活動を展開。果樹生産者の手取り所得の最大化し、経営安定につなげる計画だ。

 果実連の橋本明利会長は「青果販売と加工事業の両輪で、果樹生産者の経営を支えていく」と話した。