
全国屈指のミニトマト生産量を誇るJAたまな中央集荷センターミニトマト部会は12月上旬、出荷協議会を玉名市で開いた。2025年度産は192人が88.3ヘクタールで「千果」「玉宝」「キャロル7」を栽培。出荷数量9710トン、販売金額58億3000万円を目標に掲げる。部会独自の着色基準による品質の徹底と安定供給に努める。
宮津拓次部会長は「農業者の減少や資材や燃油の物価高騰などで経営は厳しいが、部会や関係機関が一丸となり、組織を上げて安全・安心な食の提供に尽力したい」とあいさつ。久保英広組合長は、再生産意欲の出る適正価格での販売を、市場へ強く要請した。
市場関係者は「厳しい産地の現状を理解し、量販店と共にチームたまなとして玉名産ミニトマトの販売に努めたい」と話した。
生育状況は8月の豪雨で一部圃場(ほじょう)で定植の遅れが見られ、活着不良による苗の植え替えを行った。11月中旬の朝晩の冷え込みには暖房機を稼働し、樹勢は良好となっている。現在は日量8000~9000ケースを出荷する。

