
県内最大の茶産地であるJAくま管内で、2025年産秋冬番茶の摘採が本格化している。11月上旬まで続き、生茶400トンの荷受けを見込んでいる。
JA茶業部会は21戸が約94ヘクタールで栽培。8月の高温により一部の園地で枝枯れの影響が見られたが、早期の防除作業で害虫など目立った被害がない。色、つやとも良く、高品質に仕上がっている。
相良村の福岡利幸部会長は10ヘクタールで栽培する。鮮やかな緑色で10センチに伸びた茶葉「やぶきた」「さえみどり」を、乗用摘採機で日量約4トンを摘み取る。
福岡部会長は「今季は色、香り、つやが良く品質も良好。害虫の発生や被害も少ない。引き続き、高品質なお茶の生産に努めたい」と話した。
管内で摘採した茶葉はJA茶加工場に持ち込まれ、ペットボトルなどのドリンク茶向けの原料として加工される。
同部会は摘採時に茶葉の深刈りを避け、品質を重視した摘採を徹底している。他産地と差別化し、「球磨茶」のブランド確立を目指す。

