熊本の農畜産物

柿「太秋」出荷本格化 JA鹿本

2025.10.22
選果場に持ち込まれた柿「太秋」

 県内有数の柿産地・JA鹿本で10月中旬、「太秋」の出荷が本格化した。山鹿市のJA熊本経済連第一園芸集送センター鹿央選果場には14日、約700キロが持ち込まれた。選果した後、九州・関東へ出荷した。11月中旬まで総出荷量約30トンを目指す。

 2025年産は夏場の日照が十分確保されたこともあり、高糖度に仕上がった。生産者は収穫時期を見極めながら作業を進める。

 JAカキ部会は、46人が10ヘクタールで栽培。収穫前の降雨や日照不足の影響からか生理落果が多い。カメムシ、カキノヘタムシガなどの被害もあって収量は2割ほど減る見込み。

 営農指導課の村上奨さんは、「今年もおいしい柿に仕上がった。太秋の特徴でもあるサクサクとした食感を堪能してほしい」と話す。