
県内最大の栗出荷量を誇るJAくま管内で8月中旬、初選果を行った。収量の目安となる着毬(ちゃっきゅう)は早生「丹沢」が少なめだが、他の品種は平年並み。2025年産は、500トンの出荷を計画。営農指導担当者は「高温と少雨で小玉傾向だが良質な栗が出荷できている」と話す。
出荷量は初日55キロ、翌日は128キロ、次の日は168キロと日を追うごとに増えている。
8月下旬、JA下球磨選果場で「丹沢」約630キロが持ち込まれた。担当者は選果基準を確認。大型選果機に流し込まれた栗の不良果混入や規格を検査した。サイズごとに選別し、3キロと5キロ箱に詰めた栗は名古屋の市場へ出荷した。
8月中旬からは各地区で集荷が始まり、本格的な選果が始まる。9月以降は主に「杉光」「筑波」「銀寄」「利平」と収穫が始まり、全体的に9月中旬に出荷最盛を迎える。
JA果樹研究会栗専門部会は高品質な栗生産を目指し、講習会や研修会で「球磨栗」のブランド確立を図る。