
県内有数の栗産地・JA鹿本で8月中旬、出荷が始まった。2025年産はL中心で実の張りも良く品質上々。受粉する梅雨に雨が少なかったこともあり、着果(着毬=ちゃっきゅう)は昨年より多い。9月下旬をピークに10月中旬まで、総出荷量360トン(前年比118%)を見込む。
8月28日、生産者約70人が早生「丹沢」など約600キロを山鹿市のJA菊鹿選果場に持ち込んだ。水選機などを活用し、実が詰まった良質な栗を選別、出荷している。
JAクリ部会は513人、550ヘクタールで「丹沢」「杉光」「筑波」「銀寄」「利平」「美玖里」などを栽培する。出荷の約8割はペーストや渋皮煮など、菓子原料として県内外の加工業者や、岐阜県などの市場へ出荷する。
杉富男副部会長は「山間地で温度差があり、おいしい栗に仕上がっている。ぜひ山鹿の栗を味わってほしい」と話す。9月中旬から、JAオンラインストアでも販売予定だ。