
JAかみましきは、業務効率化と経費削減を目的に、DX(デジタルトランスフォーメーション)の積極的な導入を進めている。JAコネクトの導入やペーパーレス会議システムの推進、稟議(りんぎ)書の電子申請・決裁など、作業の省力化とコスト低減に向けた取り組みを展開している。
JAコネクトは、従来の紙やファックスを使った業務連絡に代わる情報伝達手段として、スマートフォンやパソコンで文書を受け取れる仕組みであり、外出先や自宅でも迅速に情報を共有でき、既読・未読の確認も可能。必要な文書のみを印刷することで経費削減にもつながっている。
また、ペーパーレス会議システムの導入により、会議資料の印刷作業が不要となり、準備時間の短縮や情報共有の効率化を実現。稟議書の電子申請・決裁も進めており、決裁のスピードの向上や書類の保管・検索の容易化につなげている。
こうしたDX化の取り組みは、災害時にも大きな効果を発揮した。8月11日に発生した大雨災害では、JAコネクトを通じて職員への迅速な連絡が可能となり、安否確認や災害対応の初動を円滑に進めることができた。従来のファックスでは時間や場所に制約があったが、スマホ通知により即座に情報共有ができ、現場対応のスピードが向上した。
JAは今後も、DXを通じて地域農業の支援体制を強化し、災害時にも頼れる組織づくりを目指す方針だ。