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夏の風物詩イ草刈りの季節 JAやつしろ

2025.07.10
ハーベスターを使い収穫する友枝部会長

 イ草の収穫量全国1位を誇るJAやつしろ管内では、この時期の風物詩とも言える「イ草刈り(収穫)」が最盛期を迎えた。生産者は品質低下を避けるため、早朝や夕方に収穫。収穫後は専用染土で泥染め、乾燥作業を行う。その後、製織され畳表となる。

 JAい業部会友枝和也部会長は、120アールで栽培。早朝4時からイ草を刈り始める。

 「植え付けと生育が順調で、収穫したイ草は長く丈夫に感じる。梅雨明けが早かったので、これから収穫する品種に影響が出ないことを願う」と話した。

 八代地方では国産の9割以上をJA管内で生産する。2025年産は、214戸が229.9ヘクタール(前年比75%)で「涼風」「ひのみどり」を中心に「ひのはるか」「夕凪」を栽培する。

 JA西部営農購買センターの上坂奈生樹指導員は「畳は日本の風土や文化と密接で、温暖湿潤な気候に最適。暑い夏、畳の上で快適に過ごしてほしい」と話す。

 収穫作業は20日ごろまで続く。