
阿蘇市一の宮町で野菜を栽培する嶋田小百合さん(54)のきゅうりが話題を呼んでいる。嶋田さんは断面を星やハートの形にデコレーションをした「デコきゅうり」を阿蘇市内の直売所を中心に出荷する。
嶋田さんは元JA職員で、退職後に野菜の栽培を始めた。キュウリの他にトマトなど約20品目を生産し、子どもが楽しめる野菜作りをモットーに取り組む。
デコきゅうりには、親子のコミュニケーションのきっかけになってほしいという嶋田さんの思いが込められている。キュウリ専用の型で成形するが、破裂を防ぐため生育に合わせて慎重な管理が求められる。
購入者からは「親子でデコきゅうりをつかった料理を楽しんだ」「高校生の子供が自らお弁当を作りだした」など評判が高い。嶋田さんは「夏休み中に親子でデコきゅうりを楽しんでほしい。これからも子どもたちが喜ぶ野菜を作り続けたい」と話した。
デコきゅうりは9月中旬まで出荷する予定。JA阿蘇直売所「四季彩いちのみや」と「道の駅阿蘇」で販売する。