
JAくまは7月下旬、水稲・野菜の肥料を特別価格で販売する「トラック市」を開いた。7月と1月に開く恒例の特売セールで、生産コスト軽減と生産者の所得増大を目指す取り組み。自己改革の一環にもつなげている。
管内4店舗の購買店舗で、合計2987袋を販売した。肥料価格高騰対策の前倒しでの購入が影響し、前年度比は69.6%の販売結果だったが、全体で約73万円の還元となった。管内で麦を200アール栽培している80代の男性は「昨年からトラック市に合わせて肥料を購入している。経費が抑えられるので助かる」と話した。
同セールは、成分や効果などメーカーと共同で開発するJAくまオリジナルプライベートブランド肥料を、通常より最大で261円(1袋20キロ)安く販売している。
生産資材課の濵田康広課長は「生産現場は厳しい状況にあり、今後も継続してトラック市は開催していく必要がある。」と話す。
同市は来年1月にも開催を予定。農業者の所得増大に向けた取り組みを継続していく。