
JA熊本市は7月上旬に計6回、中央区南熊本の本店でコンプライアンス(法令順守)研修を開いた。全国的に不祥事の発生件数が増えていることから、コンプライアンス体制の確立、不祥事未然防止を目的にJA役職員487人が参加。JAグループの一員として風通しの良い職場を目指し、コンプライアンスについて理解を深めた。
研修会はJA熊本中央会JA総合支援部の瀬井秀樹部長を講師に招き、コンプライアンスの順守、JAグループにおける不祥事の状況、不祥事防止に向けた対応などを講演。貸付金の着服や共済金の不正流用など具体的な事件を例に内部管理体制の構築とJAに求められるコンプライアンスの確認、認識が必要であることを説明した。
JAは不祥事を起こさない、関わらないためにも今後も定期的に研修会を開き、内部管理として業務体制や事務処理のチェック体制を見直していく。
野原泰夫組合長は「研修会を再確認の場とし、職員一人一人が、自分の業務でどのようにコンプライアンスを意識すべきかを、考えて行動してほしい」と話した。