熊本の農畜産物

イチジク出荷最盛 JAやつしろ北部総合青果物センター

2022.08.05
出荷に備え箱詰めされたイチジク

 JAやつしろ北部総合青果物センターで7月中旬、イチジクの出荷が最盛期を迎えた。1日当たり約500キロ、多い日は約800キロが、九州を中心に中国地方などへ出荷された。

 生産者の緒方政文さんは「出荷ピークが梅雨と重ならず、安定出荷が実現できた。今後は規格外のイチジクを使った商品開発を進め、販売戦略を確立したい」と話した。

 緒方さんは栽培にもこだわる。加温ハウス40アールと無加温ハウス30アールで暗渠(あんきょ)排水を徹底。早朝から収穫して品質を上げる。また、地元のケーキ店「snowman(スノーマン)」やパン屋「ベーカリーショップ Dore」にも規格外品を提供。イチジクの載ったケーキやフルーツサンドが販売されている。その他、「おすすめの食べ方は天ぷら」と、妻のさやかさんは言う。

 同センターでは新鮮なイチジクを提供するため、翌日早朝に消費地に届く体制を整えている。今シーズンの総出荷量は6月上旬から9月下旬まで約25トンを予定している。