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[人つなぐ、JA 私たちの自己改革奮闘記](187) 新規就農者受け入れ JA阿蘇

2021.07.13
研修生に指導する農業師匠の室さん

 JA阿蘇は自己改革の実践による農業者の所得増大、農業生産の拡大と地域の活性化実現のために、数多くの取り組みを続けている。JAの新規就農者受け入れ事業がその一つだ。

 阿蘇地域の市町村と連携した「農業師匠」と共に、年間3、4人の研修生を育成している。各分野の農業師匠から約2年の研修を受けることで定植から収穫、出荷作業、肥培管理などの農業技術をはじめ、地域のネットワークづくりや1年を通じた農業の在り方について身を持って経験できる。さらに農業経営開始後も継続的に連携支援の体制が整っていることが強みだ。

 この事業によって阿蘇地域での新規就農者獲得と農業活性化効果が期待される。これまでに研修生を13人受け入れているアスパラガス農家で農業師匠の室治夫さんは「農業技術を教えることも大事だが、一番はあいさつを大事にしている。コミュニケーションはあいさつから始まり、話が広がる。中には同じ農家仲間から応援する思いを受けトラクターを譲ってもらう人もいた。感謝の気持ちを大事にし、経験したことを大いに生かしてほしい。農業をなりわいとして頑張る彼らにはこれから阿蘇でリーダーシップが取れる生産者になってほしい」と話した。今後もJA阿蘇は阿蘇地域農業と地域の発展につながるよう、取り組みを続ける。