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[人つなぐ、JA 私たちの自己改革奮闘記](184) JAたまな 高タンパク小麦ブランド化進む 実需者に応じ高品質

2021.06.08
小麦「ミナミノカオリ」を収穫する土田部会長

 JAたまなは熊本製粉(株)と協力し、小麦「ミナミノカオリ」の中でもタンパク質が12・5%以上のものだけを選別、製粉した「Premium T(プレミアムT)」を販売している。高タンパク小麦のブランド化を図り、農業者の所得増大を目指す。

 JA高品質ミナミノカオリ生産部会は、タンパク含有量増加のため定期的に栽培検討会を開き、葉色値診断による追肥など肥培管理を徹底する。高タンパクの小麦粉は、パン製造業者などの需要を基に企画してきた経緯から、毎年2月には実需者と麦踏み体験も行い、商品の周知活動をしている。

 生産部会の土田健一部会長は、5ヘクタールで「ミナミノカオリ」を栽培する。今年は雨の影響で収穫がやや遅れたが、出来は上々。5月28日から収穫が始まった。

 土田部会長は「高タンパク小麦を作るために生産努力は欠かせない、JAや生産者同士が情報交換をして実需者が求める小麦を目指している」と話した。JA担当者は「今後もPremium Tの知名度向上を図り、高品質麦を生産していきたい」と意気込んだ。