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市場と連携してミラマット試験 コスト低減に向けた取り組み JAくま

2022.12.03
ミラマットの厚みを確認するJA菊生産部会長の那須健助さん

 生産資材の価格高騰が続く中、JAくまは品目ごとのコスト低減に向けた取り組みをしている。生産物を出荷する時に必要とする梱包(こんぽう)資材に着目して使用量を減らし、資材コストを下げた。

 菊の箱詰め時に菊同士の接触による傷防止で必要とする緩衝材の高発泡ポリエチレンシート(ミラマット)について、厚みを減らした素材に変更した。

 従来は厚さ1ミリメートルのミラマットを1箱あたり7枚程度使用していた。今年7月には市場と連携して、試験的に厚さ0.5ミリメートルのマットを使用して関東方面へ出荷。その結果、菊の状態は問題なく市場へ無事着荷した。

 コスト面では一箱あたり約34円かかっていたが、ミラマットの厚みを変えたことで約25円になり、9円程度の削減ができる。この差額は生産者の資材コスト削減に直結する。

 担当者は「燃油価格の高騰に続き、生産資材の価格も高騰してきている。これ以上コスト高が続くと生産現場は非常に厳しい。今後も協議を重ね、生産者の負担軽減に努めていきたい」と話す。