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柑橘の大苗を生産者へ配布 JAあしきた青壮年部田浦支部

2022.09.10
ハウスで育てた柑橘の大苗を運び出す青壮年部田浦支部の部員

 JAあしきた青壮年部田浦支部は8月下旬、田浦育苗センターで管内のかんきつ生産者70人を対象に、デコポンや甘夏などの大苗を計2648本を配布した。樹齢を重ねた木は収量や果実品質が低下しやすいため、JAでは配布した大苗を活用し、若木への更新を推進している。

 改植してからの未収益期間を短縮するために活用しているのが、育苗センターの加温ハウスだ。樹齢1年目の苗木を育苗ポットに植え付け、加温ハウスで約6カ月間育ててから園地へ定植することで、早期の成木化につなげる。育苗中は、青壮年部が中心となってハウス内の温度調整やかん水、防除を徹底し苗木を管理する。

 営農部果樹課の下田悠貴指導員は「今後も青壮年部を中心とした育苗事業で若木への改植を推進していきたい」と話す。