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[未来を見つめる わたしの地域のSDGs](77) 子どもたちに農業体験 食の大切さを次代へ JA鹿本

2022.09.08
スイートコーン苗を植える親子

 JA鹿本菊鹿支所は2014年から毎年、暮らしの活動の一環として地域の子どもたちを対象とする野菜の種まきや、収穫体験を通した食農教育を行っている。同活動は仲間づくりや里山保全など、農業・食について学び、体験してもらうことが目的だ。この活動は持続可能な開発目標(SDGs)の4「質の高い教育をみんなに」につながる。

 第9回の活動をした8月中旬、地元小学校4年生の親子52人が、青年部やJA職員らと菊鹿支所近くにある広さ22アールの畑「次代につなぐ協同農園」でスイートコーン苗の定植をした。苗は菊鹿地区青年部長の鹿子木雄二さんらが10日ほど前から種をまき、準備した。参加者は、親子で1本ずつ丁寧に苗を植え付けた。

 鹿子木部長は「実際に土に触れながら、農業の楽しさ、食物の大切さを子どもたちに感じてほしい」と話した。今後は11月に収穫体験を予定している。

 収穫したスイートコーンは参加者で分けて持ち帰り、残りは例年JAの展示会で販売される。心待ちにしているファンも多い。これからも地域との絆を大切にしながら、次代へ受け継ぐ農業の実践を目指して活動を継続していく。