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葬祭利用に贈り物 初盆は地元の菊で JAあまくさ

2022.08.19
初盆を迎え、菊を受け取ったJA葬祭の利用者

 JAあまくさは8月上旬、大矢野地区でJA葬祭を利用して今年初盆を迎える遺族に対し、組合員が生産した化粧箱に入った菊をお供えとして配った。

 この取り組みはJAあまくさの広報担当者である松本淳職員が、菊生産者の木下一さんを取材したことがきっかけで今年から試験的に実施。木下さんの「花農家みんなで天草の花を盛り上げていきたい」という協同の意識の高さや、菊の化粧箱を独自に作り上げたことなどを知り「JAとしてできることはないか」と考えたものだ。

 JA葬祭を利用した遺族に以前は茶菓子などを提供していたが、松本さんは農家の生産物に替えることで、他の葬祭業者との差別化やJA、農産物のPRと農家の所得向上に繋がると考えた。購買部に連携することを提案し、今回の試験実施に至った。

 葬祭事業を担当する購買部生活福祉課の鬼塚加代子課長は「受け取った利用者からの反応はとても良い。真夏に生花を取り扱うため、受取先との連絡や配送途中の品質管理が今後の課題」と話した。

 今後は木下さんらと共に取り組みの振り返りをしながら、来年は配布地区を拡大して本格的な展開を目指す。