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[未来を見つめる わたしの地域のSDGs](70) 地元の海岸を清掃 JAあしきた女性部津奈木支部

2022.06.30
ごみを回収しながら海沿いを移動する部員ら

 JAあしきた女性部津奈木支部は、海岸のごみ拾いによる海洋生物の保護に取り組んでいる。組織活動に持続可能な開発目標(SDGs)の実現に繋がる活動を取り入れようと、SDGsについて情報収集を始めたのが活動のきっかけだ。

 新聞報道で、廃棄物の誤飲などで多くの海洋生物の命が失われていることを知り、さらに農業現場でも農業用ビニールや被覆肥料などのマイクロプラスチックが海を汚染している事実に衝撃を受けた。そこで少しでも問題解決に取り組みたいと、海岸清掃を思いたった。

 この活動はSDGsの12「つくる責任、つかう責任」を果たすことに繋がる。2021年10月に津奈木町内で海洋汚染問題の勉強会と、第1回目の海岸清掃を実施。活動をスタートした。

 6月25日には部員間交流、健康づくりを兼ねた「プロギング」で海岸を清掃。「プロギング」とはスウェーデン語でごみ拾いを意味する言葉と、ジョギングを合わせた造語だ。部員31人が参加し、町内2キロの道のりを90分間かけて移動。弁当の空き容器、ビニール片、空き缶、空き瓶など合わせて約19キロのごみを回収した。

 同支部の女性部長、福島育子さんは「これからも海を守る活動を続け、誰もが住みやすい社会づくりに少しでも貢献していきたい」と話す。