JAやつしろ南部営農センターの営農指導員3人は5月下旬、八代市のやすらぎ保育園を訪れ、園児たちとサツマイモを植え付けた。この活動は食農教育の一環で毎年行われている。2017年から始め、今回で6回目となった。マルチや管理機、苗などの資材は全てJAが用意し、土づくりなどの定植に必要な準備も事前に行った。
園児らは楽しそうに土を触ったり、慣れない手つきで苗を植えたりし、楽しむ姿が見られた。「収穫が楽しみ」「元気に育ってほしい」など今後の生育に期待する声もあった。11月上旬の収穫に向け、営農指導員が定期的に同保育園を訪れ、状態を確認するなどし、収穫が終わるまでサポートする。
未来を担う地域の子どもたちに「食」と「農」の大切さや「農業」を身近に感じることで心豊かな成長を願って行うこれらの取り組みは、持続可能な開発目標(SDGs)の4「質の高い教育をみんなに」に大きく関わる。
中央総合営農センター南部営農センター駐在の溝口精一課長は「植え付けから収穫まで、作物が大きく育つ姿を見ながら自分たちの手で育てることで、作る楽しさや食べ物の大切さを学んでもらえれば」と話した。JAでは他にも青壮年部や営農指導員を中心に、各地域の保育園や小学校で、田植えなどの食育活動をしている。