熊本の農畜産物

でこなす秀品率高く JA熊本うき

2022.04.11
「でこなす」の仕上がりを確かめる山森部会長

 JA熊本うき管内で「でこなす(品種名:PC筑陽)」の出荷が順調だ。宇城市松橋町のJA熊本経済連第二園芸集送センターでは、日量約2000ケース(1ケース4キロ中心)を全国各地に送り出す。現在までの収量は例年並みで、おおむね計画通りの安定した出荷が続く。秀品率は7割ほどで高い水準を維持。6月末まで総出荷量1800トンを目指す。

 JA管内では37戸の生産者が11.2ヘクタールで作付け。18年度から本格栽培を始めた品種「PC筑陽」は生産者の技術向上やデータの蓄積が進み、安定した育成を見せている。今後は病害虫の発生やなり疲れなどが見られる時期に入るため、JAでは適切な栽培指導や情報共有に努める。

 JAナス専門部会の山森悦嗣部会長は「コロナ禍に加え、営農資材や燃油の高騰など先を見通せない状況が続くが、品質を維持した出荷を続けたい」と話した。

 部会では今後、イベントなどを通して食の大切さを伝える活動にも力を入れたい考えだ。