熊本の農畜産物

タマネギ初出荷 JA熊本市

2022.03.23
収穫したタマネギを確認する出口部会長

 JA熊本市玉葱(たまねぎ)部会は2月下旬にタマネギの初出荷を迎えた。熊本市西区にある中島集荷場に持ち込まれ、3月上旬で日量200ケースを出荷する。4月下旬から最盛期を迎え日量2000ケースまで増える見込み。部会は生産者8戸が約8ヘクタールを作付け。出荷は6月末まで続き、総出荷量600トン、販売高5500万円を目指す。

 出口博敏部会長の畑では、極早生品種「アリオン」の間引きが行われていた。玉太りのため、収穫できる大きさのものを先に引き抜いていた。1・5ヘクタールの畑に9品種のタマネギを作付けしている。

 2021年度産は寒冷により生育が遅かったため、出荷時期が例年より14日ほど遅れている。成長期に雨が少なかったため、病気もなく高品質な仕上がりとなっている。

 同部会では高品質なタマネギを作るため、農薬を減らして有機質の肥料を使用している。出口部会長は「この時期のタマネギはみずみずしく辛さが少ない。サラダに入れるなどして生食で味わってほしい」と話した。