熊本の農畜産物

ブロッコリー省力し最盛 氷詰め全て自動化 熊本・JAやつしろ北部センター

2022.03.03
収穫したブロッコリーをコンテナいっぱいに詰める小林さん

 JAやつしろ北部総合青果物センターでは、ブロッコリーの出荷がピークを迎えている。同JAは品質保持のため、氷を敷き詰めて出荷する。昨年9月に完成した同施設は、氷詰めを全て自動化し、出荷作業の省力化を実現した。

 昨シーズンまでは手作業での氷詰めが必要で、生産者も作業に入ることがあったが、現在は畑の管理や出荷準備作業に専念できる環境を確保した。

 同JAのブロッコリーの作付面積は310ヘクタールで201戸が出荷する。6月中旬まで3100トンの出荷を計画している。

 同JAブロッコリー部会長の小林一成さんは2月上旬、30アールの畑から300キロのブロッコリーを収穫した。生産者の多くは主にLサイズを収穫し、10アール当たり収量アップを図る。小林さんは「10月の定植時期は雨が少なく、管理しづらかったが、かん水作業に努めたことなどが例年並みの出荷量につながった」と話した。