JA熊本うき管内で、2022年産のハウスキンカン出荷が順調に進んでいる。JA東営農センターで「完熟きんかん」を日量約50ケース(1ケース3キロ)、週3回出荷している。高齢化が進み栽培戸数が減少する中、伝統あるキンカン栽培を続ける。
22年産は秋に好天が続いたこともあり、高糖度で品質も上々の仕上がりとなった。出荷は九州や関東に向けて3月上旬まで続く。
JA管内では美里町の生産者3戸が約40アールで栽培。4年前から出荷形態を見直し、カップ入りの箱詰めから段ボールの出荷箱に変えた。生産者の手間やコスト削減につなげている。
同町で20年以上キンカンを栽培する宮崎孝さん(87)は「今年は天候に恵まれ順調に生育が進んだ。おいしいキンカンを味わってほしい」と話した。