熊本の農畜産物

冬ゴボウ最盛期 3月まで690トン計画 熊本・JA菊池

2022.02.22
冬ゴボウの仕上がりを確認する検査員

 JA菊池管内で冬ゴボウの出荷最盛期を迎えている。程よい寒さで甘味とうまみが増し、香りも良く品質良好。日量3000~4000ケース(1ケース2キロ)を関東、関西、九州に出荷する。

 生産者78戸が75ヘクタールで栽培し、3月下旬までの間に出荷量690トンを見込む。検査員による出荷時の検査を厳しくし、品質の統一に力を入れる。

 村上公治部会長は「2月は春ゴボウの管理作業も入り、出荷作業も大変だが、良い状態で春ゴボウにつないでいきたい」と話した。

 同部会は2019年に地理的表示(GI)保護制度の登録を受けた。20年には若手生産者による栽培技術研究会を立ち上げ、周年出荷体系の確立に向けて研究を進めている。

 米の生産調整に対応した取り組みの一つとして始まった冬ゴボウ栽培は、農家の収入確保のために本格化し、面積の拡大などで出荷量を伸ばしている。