熊本の農畜産物

イチゴ出荷期到来 目標4億5000万円 JA熊本市白浜部会

2021.12.23
主力品目の「ゆうべに」を抱える磯野部会長

 JA熊本市白浜苺(いちご)部会が栽培する2021年産イチゴの出荷が始まっている。熊本市西区河内町の白浜集荷場では現在、主力品目である「ゆうべに」6000パック、「恋みのり」2000パック(ともに1パック250グラム)を連日、関西、関東中心に出荷している。出荷は5月末まで続く。総出荷数量120万パック、販売金額4億5000万円を目指す。

 磯野功明部会長のハウスでも、赤く熟した「ゆうべに」が収穫の時を迎えた。

 磯野部会長は「各種対策で、次果房の生育を早めている」と話し、栽培管理を徹底する。安定出荷と二番果の品質を向上させるため、全部会員が果房数を制限して株の弱りを防ぐ。

 21年産は乾燥や低温で株の勢いが低下することを心配していたが、摘花と温度、かん水管理の徹底で順調に生育。花の大きさ、果数ともに充実し、高品質に仕上がっている。部会生産者16戸がハダニの天敵を導入し、減農薬栽培にも努める。

 磯野部会長は「市場からも期待が寄せられる品種。部会全体で良い品を全国へお届けしたい」と話した。