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露地ショウガ最盛 40戸JGAP認証取得 JA熊本うき管内

2021.11.18
ショウガを収穫する岩野さん

 JA熊本うき管内では11月上旬に、露地ショウガの収穫がピークを迎えた。2021年産は春先の天候に恵まれ、豊作傾向となっている。11月下旬まで収穫量2900トンを目指し、生産者は早朝から日暮れまで収穫作業に追われている。

 管内は、県内有数のショウガ産地。宇城市小川町を中心に同市豊野町や美里町で栽培され、JA生姜(しょうが)専門部会では128人が73ヘクタールで作付けする。特別栽培に取り組む生産者のうち40戸で、農産物の安全性や環境保全の取り組みを認証する日本版農業生産工程管理(JGAP)の団体認証を取得している。JGAP認証は環境保全や作業者の安全確保、生産工程のマニュアル化など持続可能な農業に関わる事項もあり、持続可能な開発目標(SGDs)にも関連する。収穫したら一部を新ショウガとして出荷するが、多くは温度管理の行き届いたJAや各農家の貯蔵施設で保管。翌年3月から出荷する。

 同部会の青年部長を務める岩野慎吾さん(34)は「順調に収穫を迎えることができた。認証で、部会のつながりが活発化している。産地として良いものを出荷したい」と話した。