熊本県内最大の茶の産地、JAくま管内で2021年産秋冬番茶の摘採が最盛期を迎えている。今季の生育は、8月中旬の長雨で防除作業に遅れが見られる園地もあったが、目立った被害なく、つやも良く高品質に仕上がっている。園地を視察した茶商からの評価が高い。
JAくま茶業部会の宮崎雄二部会長(相良村)は4・2ヘクタールで栽培する。10月上旬は、10~20センチに伸びた茶葉約2トンを乗用摘採機で摘み取った。
宮崎部会長は「今季は例年以上に品質は良好で収量にも期待できる。台風の発生や被害もなく、生産者全員が最後まで無事に摘採を終えてほしい」と話した。
管内で摘採された茶葉は、JAくま茶加工場に持ち込まれ、ペットボトルなどのドリンク茶向けの原料として加工される。
摘採は10月いっぱい続き、生茶300トンの荷受けを見込んでいる。
JAくま茶業部会は、摘採時に茶葉の深刈りを避け、品質を重視した摘採を徹底している。
他産地と差別化を図り「球磨茶」のブランド確立を目指す。