熊本の農畜産物

ブランドナス出番 目標45億円以上 来年6月まで JA熊本市

2021.10.06
選果される「でこなす」

 全国有数のナス生産地であるJA熊本市管内で、夢未来ブランド「でこなす」の出荷が始まった。9月中旬の初出荷には4キロ箱500個と8キロ箱91個が出そろい、全国へ厳選出荷した。来年6月下旬まで続き、5月の大型連休には日量90トンまで増える見込みだ。

 JA茄子(なす)部会は、167戸が約76ヘクタールで作付けする。総出荷量1万3000トン、販売金額45億円以上を目指す。

 品種は9割が「PC筑陽」。交配不要で、とげがなく作業効率向上や労力削減につながっている。2021年産は、9月の高温の影響でブク果と曲がりが多少見られたが、収量は例年以上に取れている。

 同部会の8割が天敵のスワルスキーカブリダニとタバコカスミカメを、同時に放飼して防除に取り組んでいる。また、定期的に講習会や現地検討会を開き、情報提供をしながら栽培技術、所得向上につなげる。