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「阿蘇コシ」全量1等米 初検査&出発式 熊本・JA阿蘇

2021.10.01
テープカットをする代表者ら

 JA阿蘇は9月中旬、阿蘇市で2021年産米初検査と安全祈願祭、「阿蘇コシヒカリ」出発式を開いた。

 当日はJA職員や検査員など関係者約80人が参加。初検査では持ち込まれた507袋、約15トンからサンプルを抜き取って検査。JAの橋本雅貴検査員が新米の形や色つや、水分量や粒張具合などを検査した結果、全量1等米となり、21年産米は順調なスタートを切った。JAは「コシヒカリ」で9600トンの出荷を目指す。

 生産者代表の中西洋介稲作部会長は「8月中旬からの長雨で品質が心配されたが、無事に1等米ということで安心している。食卓でたくさん食べてほしい」と話した。

 出発式では新米を載せたトラックが生産者やJA職員らに見送られ、県内の卸業者へ向かった。県内をはじめ、九州一円や関西などに出荷される。また新型コロナウイルス感染拡大で負担が大きくなっている一人親家庭を支援しようと、阿蘇市母子寡婦福祉連合会へ「コシヒカリ」120キロを贈った。

 原山寅雄組合長は「コロナ禍であっても阿蘇地域の営農を止めることなく後世に引き継ぐことも大事な役割だ。阿蘇のコシヒカリをしっかり食べ、コロナに負けない体をつくってほしい」と話した。