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ほだ木を競う 熊本・JA阿蘇小国郷生しいたけ部会

2021.09.21

 JA阿蘇小国郷生しいたけ部会は9月上旬、ほだ木コンクールを開催した。コンクールには9戸の生産者が合計16本の原木を持ち寄り成型駒の部と棒駒の部2部門で審査した。

 コンクールは毎年行っていたが、昨年はコロナの影響で開催を中止。今年はなんとしてもという気持ちから感染対策を徹底した上で開催した。審査委員長は森産業株式会社熊本出張所所長の森竹千代光氏が務めた。

  森竹所長は「春先から梅雨の雨不足で種駒の初期活着及びまん延遅れが見られていたが、8月以降の降雨により遅れを取り戻し、順調な伸張が見られていた。今後も適期作業を行い異常気象に負けないほだ木を作ってください。」と講評した。

 ほだ木コンクールは原木の菌糸の状態を検査して菌糸の伸び具合を内部・表面・木口に点数を付け、各10点満点で評価を行う。まず、生産者は各自今年駒打ちした原木を持ち寄り、長さ20センチメートル程度に揃える。それを縦半分に割り、皮を剥ぎ審査を行っていく。菌糸が伸びているほど原木の状態が良く来年の発生が期待される。

 成型の部で最優秀賞を受賞した松野英一さんは「良いほだ木が出来たので来年の発生が楽しみだ。来年も賞が取れるように適期に駒打ちをして栽培管理に努めたい。」と笑顔で話した。

 指導担当の木下翔太さんは「今回原木の状態を知れたと思うので今後も栽培管理に気をつけて来年の発生に役立てて貰いたい。」と話した。