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還付金詐欺防いで警察署から感謝状 熊本・あしきた

2021.09.16
詐欺を防止した松田課長㊧と古里孝成係長

 JAあしきた水俣基幹支所は還付金詐欺の被害を未然に防止したことで、水俣警察署から9月上旬、感謝状が贈られた。

 8月中旬、携帯電話で通話しながら長時間、現金自動預払機(ATM)を操作していた60代女性の行動を、JAの金融担当職員が不審に思い声掛け。女性は職員に「電話で市役所から還付金支払いの案内があったので、受け取りの手続きに来た」と話した。

 その後職員3人が対応し、詐欺の可能性が高いことを女性に説明。女性に代わって通話先の相手に身分を尋ねると、相手は通話を切断した。それでも女性は還付金があると信じて諦めず再度相手に電話を掛けたが、職員は根気強く女性に説得を続けた。警察署へ相談するよう説得された女性がそれに応じ、詐欺被害の未然防止に繋がった。

 警察庁はこういった手口に対して「被害者が犯人の指示通りにATMを操作すると、実際には犯人側の口座にお金が振り込まれてしまう。ATMを操作することでお金が返ってくることは絶対にありえないので信用しないように」と注意を呼び掛ける。

 今回対応した同基幹支所金融共済課の松田あけみ課長は「日頃より警察署からの詐欺防止の啓発活動があったおかげで職員が適切に対応でき、被害の未然防止に繋げられた」と話した。