熊本の農畜産物

栗集荷 例年より早く 良質な実を選別 熊本・JA鹿本

2021.08.26
選果される栗

 県内有数の栗産地であるJA鹿本では16日から栗の集荷が始まった。9月下旬をピークに10月中旬まで、主に中部・九州地方へ出荷する。2021年度は総出荷量370トンを目指す。

 今年産は例年よりも早く集荷を迎えた。初日は生産者86人が約2・3トンをJA菊鹿選果場へ持ち込み、作業員らが丁寧に選果した。「水選機」も使うことで、水に沈んだ実が詰まった良質な栗を選別、出荷するよう努めている。

 JAクリ部会は、563人が550ヘクタールで「丹沢」「筑波」「銀寄」などを中心に栽培する。

 副部会長の片山啓介さんは「連日の豪雨の影響を心配したが、玉肥大も良く、順調に出荷できている。コロナや台風など心配事は尽きないが、今後も栽培管理を徹底し、高品質な栗を出荷したい」と語った。

 9月中旬からは、JAのオンラインストアでも販売する予定だ。