熊本の農畜産物

グリーンハウスミカン出番 鮮やかな果肉が魅力 熊本・JA鹿本

2021.06.25
選果されるグリーンハウスミカン

 JA鹿本管内で6月中旬から、県内一の生産量を誇るグリーンハウスミカンの出荷が始まった。7月中旬にピークを迎え、8月下旬まで続く予定。2021年産は、主に東京や大阪、熊本県内へ170トンの出荷を目指す。

 緑色の見た目に反し、熟した鮮やかなオレンジ色の果肉が特徴。例年通りS玉中心で、甘味と酸味のバランスが良く、高品質に仕上がっている。

 15日、JA南部選果場には計954キロのミカンが持ち込まれた。生産者の一人は「例年より早く遮光ネットを張ったり多めにかん水したりして、天候に合わせた対処を心掛けてきた。丹精して作ったミカンを多くの人に味わってもらいたい」と語った。

 この日選果した分は、県内の市場へ出荷した。

 JA営農指導課の内田稔さんは「生産者の徹底した温度、水管理で、順調に生育している。コロナの影響も心配されるが、生産者のサポートに努め、販売促進を図っていく」と意気込む。