熊本の農畜産物

みずみずしい「高砂レンコン」 「洗い」「泥つき」200トンめざす

2021.05.31
収穫したレンコンを確認する生産者

 熊本市西区の有明海に面した温暖な気候と豊かな水環境の中で育った「高砂レンコン」の出荷が始まった。

 レンコンは水圧を使って掘り出す。収穫後、生産者が箱に手詰めする。主に関東地方へ送る「洗い」と、中京・中国・九州地方へ送る「泥つき」に分ける。

 初出荷日の19日には「洗い」100ケース(1ケース2キロ)、「泥つき」130ケース(同)が出そろった。総出荷量200トン、販売金額2億円を目指す。

 JA熊本市高砂蓮根(れんこん)部会の藤本孝信さん(71)のハウスで初掘り取りをした。収穫したてのレンコンで、出荷査定会も開催。関節や太り具合、重さを確認した。出荷規定や家庭選別について協議した。

 部会では24戸が約36ヘクタールで栽培。部会でエコファーマーを取得し、農薬と化学肥料の削減に努める。鮮度保持シートを取り入れ、出荷の際の品質管理・作業簡潔化に取り組む。早朝に収穫したレンコンは鮮度を保つため、翌日市場に届くようにトラック便や空輸で消費地へ輸送する。

 木村敏朗部会長は「今年も例年同様、白くみずみずしいレンコンができている。いろんな料理に活用してほしい」と話した。