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草原駆け上る JA菊池一貫繁殖牛部会が放牧

2021.05.28
広い草原を駆け上る繁殖牛

 熊本県のJA菊池一貫繁殖牛部会は5月中旬、2021年度第1陣の肉用繁殖牛(黒毛和牛)49頭を、阿蘇の牧野に放牧した。12月までの目標は500頭。生産コストの削減と優良子牛生産で「地域内・経営内一貫生産」を目指す。

 放牧は管内の肉牛生産基盤の強化が目的。肉用繁殖牛増頭を推進し、省力・低コスト飼養管理の目玉として2005年度からJA阿蘇と連携して始めた。部会の生産者でつくる広域放牧利用組合の組合員は16人。

 利用組合の古庄廣継組合長は「阿蘇のすばらしい牧野で牛たちもうれしそうだ。事故なくいい子牛を出産してほしい」と、牛を笑顔で見送った。

 担当者は「本年度から牛の管理負担軽減を実施している。事故を減らすよう環境を整えて、しっかり管理していきたい」と話した。

 放牧中は、ダニ熱や放牧地からの滑落事故がないよう、県家畜保健衛生所や地域振興局の協力を得て、3週間に1度検査する。